2009/05/09 (Sat) 臙脂色の古書 持ち主：クドラク

先日のことだが、また別荘探しに行ってきた。
今回行ってきたのは、古に荒廃しきってしまった城。
噂に聞くよりも随分と荒んでいて　正直、驚いたが・・・
血のニオイが濃く染み付いていたのは、俺としては申し分なかったさ＿＿＿

けれど本当に酷い惨状でね、
別荘にしようか、少し迷っていた。・・・・そうしていたら



客人が来たみたいで、入口の方から声が聞こえた。
俺と外見は同い年くらいだった青年が、一人でこんな場所に訪れるなんて
・・・って思っていたら、やはり彼も同じようなことを思ったのだろう。
暫しの間、張り詰めた空気が流れていた気がする。

それでも彼＿＿＿『シミテール』と名乗った彼は、俺の正体が標的に該当しなかったらしく、
そうと分かれば、飄々と話し始めた。
彼も《ヴァンパイアハンター》らしい。但し、人間でも吸血鬼でもない者で。
俺が《吸血鬼》であることを明かしたら（というより、彼が冗談で言ったのが当たったとでも言うべきだろうか・・・）
やはり警戒してきた。
しかし元・人間だと告げれば　どうやらその警戒は、ほぼ消えたように見えた。


＿＿＿人間は殺さない、例え元であっても・・・・・・。
彼はそのようなことを言っていた。



人間を殺さないなんて、俺よりも余程、人間らしいことだ。
元が人間でも、俺はかなりの数の人間を殺してきた。・・・・それに比べれば。



＿＿＿その理由を聞く前に時間は来てしまう。
次に見えれば、是非聞きたいものだ・・・。






・・・・・《ヴァンパイアハンター》。
彼らは俺の・・・・標的のことを何と思っているのだろう？



（お相手：シミテールPL様）
長い間、お相手していただきありがとうございました＾＾*
変人相手にお話ししていただいたことに、氷蓮は嬉しく思います！
是非また、お話しさせてくださいね**